某有名MLMをやった話

ビジネス

今回は、MLMの話です。

MLM(マルチレベルマーケティング)、いわゆるマルチ商法とも呼ばれているものなんやけど、商品の購入者が今度は販売者となって勧誘することで売り上げを伸ばしていく方式で、上位の販売者に下位の販売者の売り上げの一部が渡る形になっているんです。

日本の法律上は、「連鎖販売取引」と言われ、きちんと規制を守ったうえで行えば、法的には合法なんですよ。

じゃあなぜ合法なのにイメージが良くないのかと言えば、それは違法まがいの行為をして勧誘をする者(その中には無知な人に違法行為をする人もいる)が多かったり、宗教じみた集まりがあって洗脳されるようで気持ち悪いという印象があったり、より上位の人たちから逃げられないような雰囲気を作らされて商品を買わされたりすることがあるからなんですね。

要は、「ここまでは合法」というラインを逸脱しているひとが多いのです。

若い頃のうめ吉さん、ちょっとしたきっかけで某有名MLMを知ることとなったので、その時の経験を今日は語ってみようかと思います。

出会いは大阪で

うめ吉さんがまだ20代の半ばの頃、地元を離れて大阪に出てきた時の話。

 一度目の起業に失敗し、以前は東京、札幌と住んでいたのでそろそろ大阪進出かなーなんて軽い気持ちで九州の田舎から出てきてはみたものの、知り合いはいない、土地勘はないでとりあえずどーしたもんかと思い、とりあえず家と仕事探しをしながらSNSを使って知り合いでも作るか、と考えました。相変わらず(今もだけど)行き当たりばったり無計画野郎でしたねー。

そして当時はやっていたSNSで、とある「九州から出てきたばっかりで大阪に知り合いいないんです。お願いしまーす」みたいなノリで投稿すると、3件ほど返信が来て立て続けに会うことに。こういうの女性だと怖いんだろうけど、男だし、その時はまあまあ鍛えてたしへーきへーき!ってな感じで警戒心も薄かったんです。

そのうちの一人、E子さん(女性。小さめ系OL)と会って話をしたんだけど、まだ家も決まってなくてネカフェ暮らしでーなんて話をしたら、「力になってくれるかもしれない人がいる」っていうんで早速お会いすることに

その人、K太さん(男性。細マッチョ系)は現場系の仕事で起業して、自らも現場に出ながら現場に人を派遣するスタイルで働いていて、家にはそこで働いている人だけでなくいろんな人が出入りするような環境とのことでした。事務所兼調理場みたいな広めの部屋があり、ちょっとしたウェーイ系のパリピが集まるような感じ。

K太さんには家が見つかるまで、もしよかったら家と仕事が決まるまでシェアハウス的な感じで食費込みの月5万で住む?と言われ、普通に考えてお得だったので、怖いもの知らずのうめ吉は「お願いします」と即答したんですねー。

そして2~3日もすると気が付いたんですが、そこに集まるウェーイ系のパリピはみんなやたらと料理が手馴れていました。そしていろんな調理器具が置かれていた。料理をしながらそのいろんな調理器具の説明とかもしていた。それが某有名MLMでした。

自ら飛び込む

そこでしばらくお世話になりながら、職と家探し。たださすがに仕事が見つかるまで何も収入がないと困るので、K太さんの仕事をちょいちょい手伝って日当をもらったりしていたんです。

家では調理器具の販売促進会のようなパーティだけでなく、セールス・マーケティングプランの説明会(通称・マーケ)が頻繁にありました。販売報酬などのシステムがどうなっているかを説明する会ですね。うめ吉さんは特に誘われるわけでもなく、シェアハウスの同居人なので暇つぶしついでにそれを聞いていました。

そして、特に誘われるわけでもなかったのですが、興味を持っちゃったんですね。うめ吉さんの、「なんでも一度やってみたい」性分が出てしまったわけです。もちろん、犯罪行為だったらやらないわけですが、自分でいろいろ調べてみた結果、規制の範囲内できちんとしたやり方をすれば合法だというのがわかったというのもあったので。

「男は度胸、何でも試してみるもんさ」ってわけですよ。

うめ吉はK太さんの説明を何度もきいていたんですが、E子さんの下に入ることになりました。(E子さんもやってたんですねー)

なかなか上手くいかず

その後、某有名MLMの活動を始めてみたのですが、自分の気に入った商品を人に勧めて一緒に売るという単純なビジネスなのに、最初でつまづいてしまいました。まず大阪には誰も知り合いがいない。この時点で長期戦になるだろうという覚悟はしていました。

もちろんMLMを本業にするつもりはさらさらなかったので(あくまで自分が使ってみて良いと思ったものを勧めるので、専業にすると「売る」という行為が先にきてしまって、買った側のことを考えられなくなる可能性がある)、本業の営業の仕事も決まって、某MLMに関してはただ気に入った商品を使うだけにして、しばらくは本業のほうに注力することに。

ディストリビューターの中には、そのネットワークを利用してお店を開いたり自分でビジネスをやっている人も多くいるのですが、交友関係がそちら側に偏ってしまうので視野が狭くなりそうで抵抗感がありました。プライドを捨て去れば可能だったのかもしれませんが、偏った交友関係によって成り立つビジネスは、ネットワークの元となるものが崩れた時に何も残らないよなあ、なんて考えていました。

ただ数か月で一気に外の交友関係が広くなるわけではないので、本業の方が軌道に乗ってきた時点で自然とMLMのネットワークとは距離を置くようになってきました。一度会社で仲の良い人に某MLMのことだと話したうえで、「上流の人の話をきいて面白いと思わなかったらやらなくていいから」といってK太さんの所に連れて行ってみましたが、「MLMに対する世間一般のイメージが良くないので、広げるのは信用の切り売りになる気がする」ということでやられませんでした。

それに関してはうめ吉も同感でした。もはや「危ないビジネス」というイメージと、特にここからめちゃくちゃ大きく発展する余地もないだろうということで、既存の交友関係を壊す覚悟でやるのは賢くないですから。

やってみて感じたこと

実際やってみた感想は、結論から言えばあまりいいビジネスとは言えないと思いました。

全体的にモノはいいんですよ。でも、お値段もお高め。消耗品系はまあ割とお値段にも合うかなと思ったんですが、高額商品に関して言えば、「〇〇年は使えるから、これだけの金額を出しても惜しくはない」と言うんです。でもね、今の時代は常に技術革新していますから、いくら良いものであっても数年で陳腐化してそれより良い商品が出るものなんです。なので、高額のものには全く魅力を感じませんでした。魅力を感じないものを人に勧めるのは信条に反するので、一切勧めませんでした。信者にはなれそうもなかった。

そして、本当に宗教のような集まりがあるんです。と言っても洗脳とかそういう感じではなく、ディストリビューター(販売者)たちのやる気を鼓舞するためのものという感じなのですが、ちょっと馴染めそうにないなあと思いました。

あと、違法すれすれのグレーな手法を使う人が成績良かったりするのですが、多分そういう人は数もこなしていたりするので、これが良くないイメージが広がる背景なんだろうなと。いろんな考え方のディストリビューターがいますので、ルールやマナーを守るような人たちばかりではないのです。その辺りも、先の見通しはあまりよろしくないのだろうなと感じたわけです。

個人的には、気に入った消耗品だけを定期購入するような、サブスクリプションに特化した形であれば良いのかもしれないなと思いますが、とてもそういう雰囲気ではないですね。高額商品は売るために買えみたいな感じなので、そうなるとねずみ講と変わりません。

ビジネスを継続するためには

この経験から学んだのは、いくら商品自体の品質が良かったとしても、セールスやマーケティングの手法によっては信用を損ないやすくなるという事です。単発で売り抜けるようなスタイルは継続できるビジネスにはなり得ないので、永遠にとは言わないまでも長くビジネスをするのであれば、相対した人だけでなく周囲からの信用を得るということもとても大事なことなんですよ。

情報商材なんかも(中には健全なものもあるのかもしれませんが)基本的には高額の単発売りだったりするので、その場だけ信用させて買わせればあとは知らないということも充分可能で、その辺はMLMと同じ「足を踏み外しやすいビジネス」なんです。なぜなら短期的にはその方が稼ぎやすいから。

でも足を踏み外して、まともな人からの信用を失ってしまえば、周りに残るのは「カネに群がった人間」だけです。そして、一度大きく損をすればすぐに周りからいなくなってしまいます。信用という後ろ盾がないビジネスは、かなりのリスクをはらんだ、そして沈めば浮き上がれないビジネスなんですね。

MLMも情報商材も、今はやりのオンラインサロンなんかも、ちゃんとしたものをちゃんとしたやり方で提供している人もいるのでしょう。そして、「足を踏み外しやすいビジネス」の中から本物を見極められる人は、相当勉強した人だと思います。でもそんな頭の良い人は、「足を踏み外しやすいビジネス」をあえてする必要もない人じゃないですか?きっと、そんなリスクを冒さずとも信用を積み上げて稼げる人だと思います。

無用なリスクを負わずとも、信用を積み上げて後ろ盾のあるビジネスにできれば、それが一番いいんじゃないかな?

今回はここまで!うめ吉でした!

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