サブスクリプションビジネスとインターネットの切っても切れない関係

ビジネス

今回は、最近やたらと話題になるサブスクリプション(subscription)モデルのビジネスとインターネットの関係について話をしたいと思います。

サブスクリプションとは、もとは雑誌の予約購読や定期購読の意味で、そこから転じてモノやサービスを月ごとや年ごとの契約で支払いをして利用するビジネスモデルのことを指すようになったんです。ソフトウェアであれば契約が続く限りバージョンアップは無料で行われるので、利用者は常に最新版のソフトウェアが利用できます。そして今やソフトウェアやサービスだけでなく、衣料品や家具、自動車、コスメなどの分野でもサブスクリプションビジネスが展開され、浸透しつつあるんですねー。

所有から利用へ」という消費行動の変化でもあります。

その現代のサブスクリプションビジネスに、インターネットが欠かせないという話ですが、何となく想像がつく人もいるかと思うので、そういう方は今回の記事、生暖かい目で見守ってやってください。

サブスクリプションビジネスの奥深さ

サブスクリプションビジネスの利用者のことをサブスクライバー(subscriber)と言うんですけど、このビジネスはある意味、企業とサブスクライバーの共創という一面があると思います。なぜなら、サブスクリプションモデルはサブスクライバーからのフィードバックを汲み取ってリテンション・マーケティング(既存顧客との関係維持のためのマーケティング)をすることで質の向上をはかり、質の良いサービスが拡散されることでサブスクライバーを増やしていくんです。

簡単に言えば、サブスクライバーのために良いサービスを、企業側が勝手に考えるのではなく、サブスクライバーの意見を取り入れながら作り続けるのが、成功の鍵ってことですね。

そして継続を維持するモデルは、単純にモノを販売するだけのビジネスよりも顧客からのフィードバックを汲み取りやすく、かつサービスを継続して利用してくれた人の数がそのまま企業の業績になり数字の予測が立てやすいので、マーケティング分析も精度が高くなるわけです。

サブスクリプションは、販売という形よりも企業がもっと深く顧客と関わるビジネスモデルと言えるでしょう。

クラウドコンピューティング

定期的に発行される雑誌の予約購読、定期購読というビジネスは昔からあったけど、サブスクライバーの声を拾い上げる形でのサブスクリプションモデルのビジネスは、クラウドコンピューティングによるソフトウェアの普及あたりからのようです。

クラウドコンピューティングというのは、ソフトウェアを使うときにパソコンの中に全てのデータが保存されているのではなく、ソフトウェアのデータはパソコンとインターネットでつながっているどこかのサーバと呼ばれるコンピュータに入っていて、そこからソフトウェアを呼び出してデータの処理をするという形式なんですね。

要はソフトウェアそのものは別の場所にあって、それをインターネットを通じて使うのです。そして、これを使う時には利用する分だけ月ごとまたは年ごとで契約をします。必要なくなれば契約を更新しなければ良いわけです。

つまり、ソフトウェアのサブスクリプションはクラウドコンピューティングを使っているので、必然的にインターネットにつながなくてはならないということですねー。

クラウドコンピューティングを使うことで、ソフトウェアに不具合があったときや、最新のものに差し替えるアップデートの時も顧客の方でする作業は少なくて済むようになります。

リテンション・マーケティング

サブスクリプションモデルのビジネスは、サブスクライバーが継続してサービスを利用したくなるようにするためのマーケティングが必要不可欠なんだけど、それには顧客のニーズを汲み取ったり、不具合のフィードバックをもらって対応するなどの、企業とサブスクライバーとの間でコミュニケーションをとらないといけないんですね。その時に手紙や電話のような手段よりも優れているのがインターネットを使ったコミュニケーションなのです。

何かしら不満があったとしても、それを企業に伝える手段が面倒なものなら、わざわざ伝えようとはしない人がほとんどじゃないですか?なので、できるだけ面倒さを感じないようなコミュニケーションができるということも大事なんですね。

これは、サブスクライバーがサービスの利用をやめる時も同じです。利用をやめるということは、不満があるとか、もっと良いものを見つけたとか、料金に見合わないなと思ったとか、そういう何かしらの理由があるわけですけど、それを聞くために解約手続きのなかにさらっとアンケートなんかを入れやすいのも、インターネットを使うことのメリットです。

契約・支払いの利便性

サブスクリプションサービスは、「簡単に利用を始められて、簡単に利用を止められる」というのもひとつのメリットです。ある期間以外は解約にたくさんの手数料がかかるとか、電話でしか解約の手続きができないのに長時間待たされて解約の電話がなかなかつながらないとか、何度も何度も解約について確認されるとかはもってのほかです。簡単に止められないなら始めるための壁も高くなってしまいます。よっぽど殿様商売なら別ですけど。

簡単に始めて簡単に止められるようにするなら、始めるのも止めるのも必要事項を記入してウェブ上でボタンひとつ押して完了!というのが一番ですね。ここでもインターネットの利便性が活躍します。

支払いに関しては、クレジットカードを持っていることなど一定の条件は必要ですが、インターネットで簡単に支払いを済ませることができます。

インターネットを活かせないサービスは生き残れない

「クラウドコンピューティング」「リテンション・マーケティング」「契約・支払いの利便性」などのインターネットを使うことによる利便性こそがサブスクリプションビジネスが広がる背景にあったのです。なので、その利便性を上手く活かせていないサブスクリプションビジネスにはあまり期待できないかもしれませんね?

もちろん、ソフトウェアではなく、はじめのほうでも話した衣料品や家具、自動車、コスメなどのサブスクリプションビジネスの場合は、「クラウドコンピューティング」は必要なかったりするのですが、その他のふたつは扱うものが何であれ共通した利便性です。

うめ吉がいろいろ調べてまとめた「サブスクリプションビジネスとインターネットの切っても切れない関係」ですが、サブスクリプションビジネスを立ち上げたい人や、投資しようとしている人なんかの参考になればと思います。ビジネスの知識としてちょっとかじっておくだけでも、何かアイデアが思い浮かぶかもしれないですし…。

ということで今回はここまで!うめ吉でした!

今回の記事は、

『サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル』(ダイヤモンド社)

この本を一部参考にしております。良かったらこちらも是非ご覧ください!


コメント