貨幣数量説ってなあに?

経済

今回は、経済学の仮説としては割と歴史のある、「貨幣数量説」について学んでみよう!

あら、そんなの昔からあるの?わたし聞いたことないわ。

まあ、経済学の仮説だし、経済学部の学生さんじゃないとなかなか耳にする機会はないかもしれないね。

貨幣数量説っていうのは、世の中に出回っている貨幣の供給量とその流通速度が物価水準を決めているという説なんだ。

それってつまり、どういうことなの?

簡単に言えば、お金をいろんなものを交換できるモノとしてとらえた時に、例えばりんごが前の年の半分しかとれなかったら価格は倍になる、みたいな考え方なんだ。ただし、りんごと違ってお金はほかの人に渡しても食べられたりして消費されるわけじゃない。今度はその人がなにかモノを買ったりサービスを受けたりする時に使われるでしょ?そしてまた今度はモノやサービスを売った人がお金を使う側になるよね。

世の中に1億円お金が発行されていたとして、それが1年で平均して3回使われたら、その年は3億円のモノやサービスが取引されたことになる。この時の1億円が貨幣供給量、平均3回使われたというのが貨幣の流通速度なんだ

そして、この貨幣供給量と貨幣流通速度をかけたものが、物価水準と取引量(生産量)をかけたものに等しくなるという説が、貨幣数量説なんだよ。

物価水準と取引量って?

さっきのりんごの話でいえば、仮にこの世にモノがりんごしかなかった場合、りんごが100万個取れて全部市場で売られたとすると、りんごの価格は300円になる。

式にすると、

1億円(貨幣供給量)×3回転(貨幣の流通速度)=300円(りんごの価格)×100万個(取引量)

となる。

もちろん世の中にりんごしかない世界なんてないから、実際はりんごの価格のところに入るのが、いろんなものの価格から割り出した物価水準ってことになるね。

この式は、貨幣供給量をM、貨幣の流通速度をV、物価水準をP、取引量をQとして、

M・V=P・Q

とあらわし、この式を作ったアーヴィング・フィッシャーからとって、「フィッシャーの交換方程式」と言われているんだ。

ふーん、で、これが何になるのよ?

この中で、貨幣の流通速度と取引量は硬直性がある(あまり大きく変化しない)から、貨幣供給量を増やせば物価が上がる(インフレになる)、という風に思われていたんだ。

思われていた、って実際はそうじゃなかったの?

昔は貨幣数量説が絶対だと思われていたんだけど、やってみたら仮説のとおりにならなかったんだよ。

米国で1929年の株価暴落がきっかけで起こった世界大恐慌の時に、深刻なデフレ不況(物価下落を伴う不況)になったんだけど、その時に景気を良くしようと貨幣供給量を増やす金融政策を行ったんだけど、一向にデフレは解消されなかった。

そこから、貨幣の流通速度と取引量はあまり大きく変化しないという前提が崩れてしまったんだけど、その理由を解明しようとしたのが、マクロ経済学の父、ジョン・メイナード・ケインズだったんだ。

ケインズさん!頼りになる男ね!

というわけで、今日はここまで!

え、なんでよ!

いや長くなるから・・・

というのは冗談で、ここからは「貨幣数量説」からさらに発展した話になるから、また別の記事に書くことにするよ。

もう、本当は疲れたんでしょ。

まあいいじゃないの。

次回をお楽しみに!うめ吉でした!

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